溶連菌感染症とは


「1分でわかる溶連菌」

1分でわかる溶連菌溶連菌感染症とは「A群β溶血性連鎖球菌」に感染すること意味します。


よく「子供がかかる病気」とも言われますが、体の抵抗力や免疫力が低下している大人や妊婦でも感染します。


高熱が出て、喉が痛み、舌に真っ赤なプツプツが現れるのが特徴です。


溶連菌はインフルエンザやはしかほどの強い感染力は持っていませんが、くしゃみや咳などの飛沫感染によって人にうつることが多く、特に「子供の間では感染しやすい」と言われています。


溶連菌が流行っていて、抵抗力が低下している場合には保育園や学校などの人が多く集まる場所での注意が必要です。


溶連菌は普通は抗生剤がよく効きますので、早いうちにしっかり抗生剤を飲めば、重い病気になる前に完治することができます。


また、溶連菌は連鎖球菌という種類に該当しますが、その連鎖球菌は数十種も存在し、その特徴からα型、β型、γ型などに分類されています。


体の中にいても悪さをしない菌から、色々な病気の原因となる強い影響を及ぼす菌まで存在しますが、連鎖球菌の中ではα型とβ型が病気を引き起こす原因であり、髄膜炎や敗血症などを発症させます。


その中でもA郡β型の連鎖球菌を「A郡β溶血性連鎖状球菌」と呼び、これを日本では一般的に溶連菌と呼んでいます。子供がかかる連鎖球菌はこのA郡β型の溶連菌であることがほとんどです。


溶連菌感染症は1歳未満の子供に感染するのはまれで、5~15歳の子供が感染しやすいです。


溶連菌は大きな病気の原因になりやすい菌としても知られていて、扁桃炎、腎炎、リンパ腺炎、中耳炎、とびひなどになることがあります。


さらに子供が多くかかる溶連菌感染症は溶連菌一次症と溶連菌二次症に分けられます。溶連菌一次症は基本的に熱や喉の痛みが伴い、愛子様も感染したことが話題となりました。


溶連菌一次症をしっかり完治しないと、今度は溶連菌二次症である腎炎やリウマチ熱を併発してしまうことがあります。溶連菌は一次症の後に起こる二次症の合併症の方が危険度が高いので、再発を予防するためにも安心せずに完治させることが大切です。


一昔前、溶連菌は治療が困難な病気とされ、その感染具合から隔離対策がされたほどですので、現在でも専門医の判断が大切なのは変わりません。


溶連菌の潜伏期間は2~5日とされていますので、少しでもおかしいなと思ったら早めに病院で診てもらうようにしましょう。


出典: 溶連菌辞典




「のどが痛くなるこどもの病」

お子さんが「のどが痛い」という時、その大部分はウイルスや細菌に感染して“のど”に炎症を起こしている状態です。その多くはウイルスによりますが、細菌では怖い続発症(合併症)を引き起こす溶連菌が重要で、この細菌による感染症(溶連菌感染症)はこどもに多い疾患です。


 

「溶連菌感染症ってどんな病気?」

溶連菌とは、正式には溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌で、α溶血とβ溶血を呈する2種類があり、後者でヒトに病原性を有するものは、A群、B群、C群、G群などです。溶連菌感染症の90%以上がA群によるものです。したがって、一般にはA群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)による感染症を溶連菌感染症として理解されているといってもよいでしょう。主に“のど”に感染して、咽頭炎や扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった病気を引き起こします。

(ここでは下記のそのほかの溶連菌感染症については省略します)


 

「“のど”に感染する病原体」

“のど”に感染する病原体は、風邪に関係するいろいろなウイルスや細菌があります。細菌では溶連菌が代表的ですが、ほかに肺炎球菌やインフルエンザ菌(インフルエンザとは関係ありません)といったものがあります。


「溶連菌が起こす病気」

・粘膜

咽頭炎、扁桃炎、猩紅熱、中耳炎、副鼻腔炎など

 

・皮膚・軟部組織

伝染性膿痂疹、蜂窩織炎、丹毒など

 

・その他

肺炎、菌血症、トキシックショック症候群など

 

 

 

出典: シオノギ製薬

 

 


「溶連菌感染症とは」

溶連菌感染症とは、溶連菌が喉に感染して起こる感染症のことをいいます。症状としては、高熱、喉の痛みで始まり、全身に赤い発疹が現れます。


カゼに似た症状となりますが、溶連菌による感染症なので、抗生物質を使用して治療をすることとなります。乳幼児にはあまり見られず、主に小学生から中学生にかけてよく見られる病気です。

 

★溶連菌感染症の原因・感染

溶連菌は、正式には「溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌で、溶連菌感染症はその中でも「A群」の菌(主に「A群β溶血性連鎖球菌」)に感染することをいいます。したがって、溶連菌感染症は「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」などということがあります。


感染経路は、主に飛沫感染、経口感染となります。溶連菌感染症に感染している人の咳、くしゃみなどによる感染(飛沫感染)や、細菌が手などを介して、口に入ることによる感染(経口感染)があります。


冬や春から初夏にかけてに多く発生し、家庭や学校などの集団感染も多くなっています。感染力が強くなるのは、急性期(発症して症状が出始めた頃)で、その後は少しずつ弱まっていきます。兄弟間など、接触が多い間での感染が多くなります。


また、子どもから大人や妊婦さんへも感染することがありますので、注意が必要です。


なお、A群β溶血性連鎖球菌は「伝染性膿痂疹(とびひ)」の原因の一つともされています。


出典: 子どもの健康と病気の情報サイト




「溶連菌とは?菌の特徴や引き起こされる病気について」

溶連菌感染症の基礎知識

溶連菌感染症の原因となる溶連菌とはどのような菌なのか、ドクター監修の記事にてお伝えします。溶連菌の性質や溶連菌感染症についての説明のほか、溶連菌によって引き起こされる合併症の数々をご紹介します。


溶連菌とはどのような菌なのかについて、溶連菌が原因で引き起こされる病気とともにお伝えします。


★溶連菌とは

溶連菌は、溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)の略で、細菌学的な分類法によって付けられた名称です。血液中で赤血球を破壊するストレプトリジン0という毒素をつくる細菌で、溶血性という名前のとおり、血液を混ぜた培地の上で培養すると血液を溶かす溶血反応を示します。また、丸い玉が連なって増殖するという性質があることから、連鎖球菌と呼ぶようになったと言います。


溶連菌にはα溶血とβ溶血をする2種類があり、人に感染症を起こす性質があるのはβ溶血A群・B群・C群・G群などです。溶連菌感染症の9割以上は、β溶血A群によるものです。また、一般的に溶連菌感染症として知られているのは、A群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)が原因の感染症です。


名前だけ見るととても恐ろしい菌のように思えますが、実は意外とありふれた細菌で、体内で共存していくことが可能な場合もあります。このように、溶連菌に感染しても症状が特に起こらないことを不顕性感染と言います。症状はないけれど、のどに溶連菌が存在している小学生は1割ほどいる、との報告もあります。


★溶連菌が引き起こす病気

溶連菌に感染すると、発熱や咽頭炎、皮膚症状などを引き起こすことがあります。これが、溶連菌感染症です。溶連菌によって引き起こされる合併症には、主に次のようなものがあります。


★粘膜の病気

・咽頭炎

咽頭に炎症が起こり、赤く腫れる症状。


・扁桃炎

38度以上の熱、咽頭の痛み、倦怠感などが起こる症状。


・猩紅熱(しょうこうねつ)

寒気を感じた後に38~39度の高熱が出る症状。その後、赤い発疹が全身に広がることも。


・中耳炎

耳の痛みと発熱を起こす症状。進行すると耳だれがでる場合も。


・副鼻腔炎

副鼻腔に膿(うみ)がたまって粘膜が腫れあがる症状。


★皮膚・軟部組織の病気

・伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)

「とびひ」と呼ばれる皮膚感染症。体に水泡ができ、かゆみをともなう。接触によって感染する。


・蜂窩織炎(ほうかしきえん)

皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけての化膿性感染症。広範囲に赤く腫れ、熱感と痛みを持つ。深い潰瘍ができることもある。


・丹毒(たんどく)

皮下組織よりも浅いところに起こる感染症。皮膚に赤い腫れが広がっていき、高熱や倦怠感もともなう。


★その他の病気

・肺炎

発熱や咳、痰(たん)など風邪と似たような症状から始まる。呼吸困難を引き起こすことも。


・菌血症

血液中に細菌が流れ込んでいる状態。進行して敗血症になり、臓器不全をもたらす恐れがある。


・トキシックショック症候群(TSS)

非常に短い期間で思い病態を引き起こす敗血症※のひとつ。突然の高熱をともなった発疹や倦怠感、嘔吐、下痢などの症状が出る。すぐに治療をうけないと血圧低下などのショック症状にいたることも。


※(敗血症)~肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など、感染症を起こしている部位から血液中に病原菌が入り込み、重篤な全身症状が引き起こされる病気。


・リウマチ熱

関節炎や心臓の弁膜障害の原因になります。


・急性糸球体腎炎

腎不全の原因になります。


溶連菌は抗生剤にとても弱い菌であるため、抗生物質が特効薬です。合併症を引き起こさないためにも、早めに適切な治療を受けましょう。



出典: ヘルスヘア大学




「溶連菌感染症とは」

溶連菌感染症は小児科外来でもっとも頻繁にみられる感染症の一つですが、診断は咽頭ぬぐい液酵素抗体法で簡単にできます。

しかし溶連菌感染症の疑いを持つためにはある程度の経験が必要です。


出典: 町医者の「家庭の医学」




咽頭痛、発熱、発疹が主症状です。


溶連菌は、正しくは、A群β-溶血性連鎖球菌といいます。昔は、猩紅熱と呼ばれ重症なタイプも見られましたが、現在は適切な抗生剤を内服することで、殆ど問題なく治癒します。溶連菌による主な病気は、<咽頭炎や扁桃腺炎>と<とびひ>です。

一般に溶連菌感染症というときは、<咽頭炎や扁桃腺炎>を指すことが多いです。


出典: 溶連菌感染症




「溶連菌感染症とは」

溶連菌という細菌がのどや皮膚に感染する病気です。

好発時期:1年中ありますが、のどは12~3月に、皮膚は7~9月に多い傾向があります。


潜伏期間:おおよそ2~3日です。

保育所・学校(出席停止期間):高熱の期間は他人への感染力がありますが、抗生剤を24時間以上内服すれば、他人への感染力はなくなります(ただし合併症を予防するために、10~14日間は内服しなければなりません)。


出典: にのみや小児科・ひふ科




★溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)

溶連菌がのどに感染して起こる病気の総称。

高熱とのどの痛みで始まり、赤い発疹が全身に広がります。

初期症状はかぜに似ていますが、抗生物質での治療が必要。

処方された薬は指示どおりにきちんと飲みきることが大切です。

離乳食は無理じいせず、のどごしのよいものを用意して。


「どんな病気?」

溶連菌感染症というのは、A群β溶血性連鎖球菌(略して溶連菌)という細菌の感染によって起こる病気の総称です。溶連菌という名前はあまり聞き慣れないと思いますが、菌そのものはよくいるありふれた細菌のひとつ。一般的に赤ちゃんが感染することは比較的少なく、感染したり発症したりするのは幼児や学童が中心です。


出典: goo ベビー



「まとめ」

・溶連菌感染症とは、溶連菌が喉に感染して起こる感染症のことをいいます。

・溶連菌感染症の症状は、高熱、喉の痛みで始まり、全身に赤い発疹が現れます。

・溶連菌感染症は、乳幼児にはあまり見られず、主に小学生から中学生にかけてよく見られます。

・溶連菌感染症の感染経路は、主に飛沫感染、経口感染となります。

溶連菌に感染すると、2〜5日程度の潜伏期間を経て、突然に発熱し、喉の痛みや扁桃炎を起こします。

・発熱などの後に、赤い発疹が首、胸、手、足などに出始め、全身に広がることもあります。

・溶連菌感染症の治療は、溶連菌に対しては効果のある抗生物質を使用し、熱や喉の痛みに対しては症状をやわらげる薬が使用されます。

・溶連菌感染症には、重い合併症があります。合併症にならないためには、医師から処方された抗生物質を、医師の指示に従い、きちんと最後まで飲み切ることが必要です。

・溶連菌に対するワクチンはなく、予防接種はありません。

・溶連菌の疑いがある場合には、早期に医療機関を受診することが必要です。

医療機関の受診が遅れると、重症化したり、合併症を引き起こす可能性があります。

妊婦さんについては、B群溶連菌感染症を考慮する必要があります。

B群溶連菌感染症は出産の際に子どもへ感染してしまうことがありますが、分娩時の抗生剤の投与などで感染を防ぐことができます。


出典: 子どもの健康と病気の情報サイト