「のどの痛みから始まり特徴はいちご舌」
初めは咽頭炎や扁桃炎などいわゆる「のどかぜ」症状を示します。最初は39度前後の急な発熱で始まります。のどを見ると、いわゆるのどちんこや扁桃部分が赤くはれ、のどの入り口も赤く炎症を起こしています。痛みも強く、吐きけや嘔吐、頭痛、腹痛、ときには筋肉痛や関節痛が出ることも。のどの炎症に関連して、首のリンパ節がはれたり、中耳炎などを起こすこともあります。
その後、赤いこまかい発疹が首や胸のあたり、手首や足首のあたりから始まり、ときに全身に広がります。発疹の出方や程度はさまざまで、発疹はかゆみを伴います。
発病直後は舌が白いコケにおおわれたようになりますが、3~4日するといちごのように赤くなってプツプツになります。これは「いちご状舌」と呼ばれ、やはり溶連菌感染症に特徴的な症状です。同時に口角も荒れます。
「昔はとてもこわい病気でしたが」
また、溶連菌の中でも特殊な毒素を出すタイプに感染すると、高熱とともに全身の皮膚に赤い発疹が強く出ます。これがいわゆる「ショウコウ熱」。昔はたいへん恐れられたこの病気は、死亡率の高さから法定伝染病に指定され、かかると隔離されなくてはならなかったのですが、現在では抗生物質で治療すれば自宅でも十分にケアできるようになりました。そのため、ショウコウ熱という病名は使わず、一般の溶連菌感染症の一つとして扱われています。
出典: goo ベビー
「 よく見られる症状」
2~3才から、小学生くらいまでが好発年令です。(赤ちゃんが感染することは少ないです。)季節は、冬(12月~3月)に多く、夏(7月~9月)に少ない傾向があります。発熱、のどの痛みが特徴的ですが、咳や、鼻水などの風邪症状はあまり見られません。潜伏期間は2~3日です。
①.咽頭炎、扁桃腺炎:発熱、のどの痛みが見られます。のどは真っ赤に腫れ上がり、見るからに痛そうな感じがします。(発病1~2日)
②.イチゴ舌:イチゴのようなブツブツの舌になります。(発病2~4日)
③.全身発疹:顔~全身にボツボツとしたかゆみを伴う赤い発疹が多数見られます。(発病1~2日)
④.皮膚落屑:上記の症状が消えた後に、手や足の指先から皮膚がむけることがありますが、自然に治ります。
これらの症状が全て出現するわけではなく、特に1~3才くらいでは、症状がはっきりしないこともよくあります
出典: 溶連菌感染症
・咽頭炎・扁桃腺炎
発熱(90%以上)、のどが痛い、のどが赤い、扁桃腺に白いものがつく。
・口蓋の点状紅斑・点状出血斑
口の中に赤い小さな点状の出血斑が認められます。
・イチゴ舌
舌の表面が、イチゴの表面のようになることがあります。(発病2~4日目)
・全身発疹
顔やからだ(特にわきの下、下腹部)に、小さい赤い発疹が多数出現し(発病1~2日目)、かゆみを伴うことも多いようです。
・皮膚落屑
ほかの症状が消えた後(5~6日目以降)に手足の指先から皮がむけてきます。
出典: にのみや小児科・ひふ科
「溶連菌感染症の症状は?」
症状の代表的なものは、発熱(38〜39℃)と“のど”の痛みです。しかし、3歳未満ではあまり熱があがらないと言われています。そして、体や手足に小さくて紅い発疹が出たり、舌にイチゴのようなツブツブができたりします(イチゴ舌)。そのほかに頭痛、腹痛、首すじのリンパ節の腫れもみられます。急性期を過ぎますと、発疹のあとには落屑(皮むけ)が認められるようになります。風邪と違って咳や鼻水はほとんどないのもこの病気の特徴です。この病気には潜伏期間があり、実際に感染してからだいたい2〜4日で症状がでます。
出典: シオノギ製薬
「症状」
毎年冬を中心に流行するといわれていますが、1年中あります。熱がでて、のどが赤くなり痛みます。カゼと少し感じが違います。手首やくびの所や股関節の所に小さな赤い発疹がみられることもあります。また舌がイチゴのように赤くブツブツしてくることがあります(イチゴ舌)。イチゴ舌は治療されていない溶連菌症の時に出てきやすい傾向があります。また回復期、2週間前後で手足のさきから皮がむけること(落屑)があります。口角炎ができることがあります。
熱がなくて、少しのどが痛いくらいで終わることもあります。こういう場合は要注意です。
出典: 妹尾小児科
「溶連菌感染症の症状」
溶連菌に感染しても特に症状が現れない場合もありますが、潜伏し続けて再発する危険性もありますし、別の病気を引き起こすこともあります。
溶連菌感染症の症状溶連菌に感染すると高熱と喉の痛みが出て、扁桃腺が腫れて膿が出ます。急な症状から急性咽頭炎や急性扁桃炎と診断されることもあります。
その後、かゆみを伴う赤く細かい発疹が胸から全身に現れると、溶連菌一次症と疑うことができます。
いちご舌とも呼ばれる舌に苺のようなブツブツが発生して、熱が下がると手足の皮膚が剥けることもあります。
仮に伝染性で二次症もある溶連菌に感染すると、風邪よりも症状が重くなります。同じ細菌としてはお風呂などに漂うカビ菌やにきびの原因になるアクネ菌などがありますが、溶連菌はそれらとは全く別の細菌で重症化する可能性が高いです。
例えば、ピロリ菌も確かに悪影響を及ぼす細菌ですが、すぐに体を蝕むわけではありません。一方、溶連菌はレベルが違い、2~5日の潜伏期間後に体全体に不調を与え、苦しい状態にさせます。
さらに溶連菌は最初の溶連菌一次症をしっかり完治させないと、再び違う病気に発展する「溶連菌二次症」が怖いです。有名な疾患では腎炎やリウマチ熱などの病気を発症させます。
そもそも、大人が溶連菌に感染した場合は、発熱や頭痛が強いものの「単なる風邪だ」と思ってしまう人も少なくありません。溶連菌は一種の細菌ですが、感染する箇所によっては合併症を起こしたりと、その時々によって症状も違ってきます。
一方、軽症のケースも確認できていて、風邪のような症状だけで終わることもありますが、元々喉に病巣を持っている人は急性咽頭炎、慢性扁桃炎、急性口頭炎などにかかりやすくなります。
溶連菌で起こる咽頭炎や扁桃炎は風邪と同等の症状ですので、軽症の溶連菌を判別するためにはいちご舌のような特有の症状、もしくは溶連菌の検査を受けないと「判別が難しい」とも言えます。
また、一般的に溶連菌にかかりやすい年齢は5~15歳までの子供に多いですが、溶連菌に感染した可能性があると気付いたり、単なる風邪ではないとの自覚症状があるなら無理は禁物です。
溶連菌は子供だけが感染するのではなく、家族間では大人もうつりやすいです。特に妊娠中は栄養不足になりがちで、免疫力などが低下してしまい、感染しやすくなります。妊娠中は生まれてくる子供に影響が出ることがあるので、再発を予防するためにも早急に完治させましょう。
出典: 溶連菌辞典
「溶連菌感染症の原因・感染」
溶連菌は、正式には「溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌で、溶連菌感染症はその中でも「A群」の菌(主に「A群β溶血性連鎖球菌」)に感染することをいいます。したがって、溶連菌感染症は「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」などということがあります。
感染経路は、主に飛沫感染、経口感染となります。溶連菌感染症に感染している人の咳、くしゃみなどによる感染(飛沫感染)や、細菌が手などを介して、口に入ることによる感染(経口感染)があります。
冬や春から初夏にかけてに多く発生し、家庭や学校などの集団感染も多くなっています。感染力が強くなるのは、急性期(発症して症状が出始めた頃)で、その後は少しずつ弱まっていきます。兄弟間など、接触が多い間での感染が多くなります。
また、子どもから大人や妊婦さんへも感染することがありますので、注意が必要です。
なお、A群β溶血性連鎖球菌は「伝染性膿痂疹(とびひ)」の原因の一つともされています。
★溶連菌感染症の潜伏期間、症状
溶連菌は主に喉に感染し、感染すると、2〜5日程度の潜伏期間を経て、突然に発熱します。発熱と同時に喉の痛みや扁桃炎を起こします。また、嘔吐を伴うこともあります。カゼの症状と似ていますが、咳や鼻水はほとんどなく、熱は39度前後の高熱となり、喉の痛みが強くなります。併せて首のリンパ節が腫れたりすることもあります。
その後に、赤い発疹が首、胸、手足などに出始め、全身に広がることもあります。発疹には、かゆみが伴ってきます。
また、舌にも症状が現れてきます。まず舌が白くなり、3~4日経過すると、いちごのように赤いプツプツができます。口内炎とは異なり、「イチゴ舌」と呼ばれるもので、溶連菌感染症の特徴的な症状となります。
医療機関を受診して抗生物質などを服用することにより、通常は3日〜5日程度で熱が下がります。熱が下がって1週間くらいたつと、手や足の皮膚がふやけた感じになりむけてくることがあります。
出典: 子どもの健康と病気の情報サイト
「溶連菌感染症の大人や子供の症状に発疹が!潜伏期間や感染原因は?」
★溶連菌感染症の主な症状
溶連菌感染といえば、子供に多いものだと思われますが、実は大人も他人ごとではなく感染することがあります。ですので、ある程度の知識を抑えておきましょう。そこでここでは、溶連菌感染症の症状や潜伏期間、感染原因についてまとめさせていただきました。
主に、発熱、喉の腫れが多くみられもし、この症状がみられたのであればお医者さんに診察してもらうと咽頭炎や扁桃炎と診断されます。それは熱がある場合、医師は咽頭炎もしくは扁桃炎が起きていないかを確認するためです。
しかし、溶連菌の他にも当然、咽頭炎や扁桃炎を起こすことは比較的多いものです。つまりは、喉に痛みがあるからといって必ずしも溶連菌に感染したと判断するのは少し早すぎるのです。発熱に関しても39度ほど出るといいますので、風邪のようだけど何か変だな...と思ってしまわれる方も多いのだとか。
これらの症状から1日も経過しない段階で喉の痛みが悪化し、頭痛、吐き気、筋肉痛、関節痛といった症状がみられます。確かに風邪にしてはかなりひどい症状と言えます。それでも、まだ溶連菌が原因と断定することはできません。ではどういった場合に溶連菌感染症と診断することができるのでしょうか?
それは、顔、首、胸、手首、足首といった部分に赤い発疹が広まり多少痛くかゆみを感じるものです。これが溶連菌感染症の特徴と言えます。さらに、舌に白いコケが生えたような状態になると溶連菌感染症の疑いが考えられます。
それから3~4日ほど経過すると猩紅熱といいまして、舌が赤くなり点のようなものがたくさんできます。これがイチゴ状舌と言いまして、急性溶連菌感染にみられる症状の一つです。ただ、猩紅熱に関してはほぼないケースなので非常に珍しいと言えるでしょう。
出典: バズルーム
「人食いバクテリア」と恐れられる劇症型溶連菌ってなに?
劇症型溶連菌感染症は、通称「人食いバクテリア」とも呼ばれる恐ろしい病気です。溶連菌が原因となる病気には子どもがよくかかる溶連菌感染症がありますが、症状や危険性はまったく異なります。劇症型溶連菌感染症の症状と現状について、しっかり把握しておきましょう。
★「人食いバクテリア」と呼ばれる劇症型溶連菌感染症とは
劇症型溶連菌感染症を発症すると、腕や脚に痛みが起こります。初期症状は風邪に似ていますが、筋肉や皮膚、内臓などの細胞が壊死されていくのがこの病気の特徴であり、恐ろしいところです。
壊死のスピードは1時間に約2~3cm。信じられない速さで細胞を破壊し、組織を殺していきます。早い場合には、発症してからたった24時間で死に至ることもあるほどです。これが、劇症型溶連菌感染症が「人食いバクテリア」と恐れられる理由です。
ただし、発症してすぐに抗生物質を投与し、壊死した部分を切除すれば治療できる可能性もあります。
劇症型溶連菌感染症の原因となるのは「A群溶血性連鎖球菌(溶連菌)」で、上気道や肛門が感染経路となります。抗生物質が有効な細菌であることから、現代の先進国においては、この細菌が人間の体に大きな問題を及ぼすことはほとんどないと考えられていました。実際に、この菌が原因となる猩紅熱(しょうこうねつ)やリウマチ熱による死亡率は激減しています。
しかし、1990年代後半から、劇症型溶連菌感染症の発生が先進国でも数多く報告されるようになりました。これは、年齢に関係なく、健康な人にも突然発症します。そして、前述のような恐ろしい症状が急激に進行し、死に至ることが多いという深刻な病気なのです。
★劇症型溶連菌感染症の現状と注意点
日本における最初の感染被害例は、1992年に見られました。それ以降、日本では毎年50~60件の劇症型溶連菌感染症が報告されており、2015年には過去最多の患者数になっています。この年の劇症型溶連菌感染症の患者数は、8月の時点で291人。この急激な増加の理由は、明らかになっていません。劇症型溶連菌感染症による死亡者は、およそ30%と報告されています。
通常の溶連菌感染症であれば、抗生物質を用いた治療法が確立しており、重大な合併症を防ぐための対策もなされています。同じA群溶血性連鎖球菌であっても、傷口やのどなどから血液中に入り込み、劇症型したときが問題となるのです。ただし、ありふれた溶連菌がどのようにして劇症型になるのかについては、今のところ明らかになっておりません。
感染経路もはっきりしないケースがほとんどですが、予防対策のためにも、手洗い・うがいはしっかりと行いましょう。手足に赤みをともなった痛みがでる、傷が化膿して発熱するなど異変が感じられた場合は、早めに医療機関を受診してください。進行スピードの速い劇症型溶連菌感染症は、少しでも早く適切な治療を受けることが重要です。
出典: ヘルスヘア大学