Mocosuku Woman から引用
空気が乾燥し、気温が低くなるこれからの季節。乳幼児は風邪だけでなく、インフルエンザやRSウイルス感染症といった、ウイルスによる感染症にも気をつけなければなりません。そのほか、のどの痛みや高熱など、かかりはじめの症状こそ風邪やインフルエンザと似ているものの、合併症につながるケースもあるため注意が必要な病気に、「溶連菌(ようれんきん)」という細菌による感染症があります。
溶連菌は、正式には溶血性連鎖球菌という名前の細菌で、おもにのどに感染して、咽頭炎や扁桃炎といったのどの病気や、小さな赤い発疹を伴う猩紅熱(しょうこうねつ)などを引き起こします。
溶連菌感染症は、子どもの間に多く見られる感染症ですが、大人でも感染することがあるため、抵抗力の落ちている人や高齢者も注意が必要です。また、3歳未満の幼児の場合は、発症しても高熱が出ず、軽く済むことも多いといわれています。
溶連菌感染症のおもな症状は、発熱(38~39℃)、のどの腫れや痛み、全身のだるさ、嘔吐などで、風邪やインフルエンザと似ていますが、上記のように手足などにかゆみを伴う小さな赤い発疹が出たり、熱が下がった後で手足の皮膚がむけたりといった症状が出ることがあるのが特徴です。また、舌に小さな赤い未蕾(みらい=味覚細胞)がたくさん出て「イチゴ舌」と呼ばれる状態になる場合もあります。
インフルエンザなどのウイルスによる感染症と同じく、溶連菌もくしゃみ・咳などの飛沫を吸い込むことや、ウイルスのついたドアノブや手すりに触れた手を口に持っていくことによって感染します。そのため、保育所や幼稚園などでの集団感染も多く、マスクや手洗い、うがいといった予防に加えて、みんなが触るドアノブ、おもちゃなどの消毒といった対策も必要となります。
また、溶連菌感染症は、家庭内で感染が広がることも多く、特に症状の出はじめの急性期においては、兄弟間での感染率は25%という報告もあります(国立感染症研究所の資料より)。
上記のように皮膚に関する症状があるため、アトピー性皮膚炎の子どもの場合は、溶連菌感染症になると、かゆみがひどくなったり、合併症として、まれに「とびひ(伝染性膿痂疹)」を発症してしまうケースもあります。
また、アトピーの有無に関わらず溶連菌感染症は、心臓に損傷を与えるおそれのある「リウマチ熱」や「急性糸球体腎炎」といった合併症につながるおそれもある病気のため、医療機関で適切な検査・治療を受けることが特に重要なのです。
溶連菌の感染については、医療機関でのどの粘膜を綿棒でこすって細菌を採取する検査をおこないます。検査結果は10分程度で出るので、溶連菌の感染症にかかっていた場合は、その日のうちに適切な薬を処方してもらうことができます。また、治療については有効な抗生物質があり、通常は内服してから2~3日で発熱などの症状は治まるといわれています。
しかし、この病気に関しては、合併症(続発症)の発症を防ぐため、のどの痛みや発熱などの症状が治まった後も、医師の指示通り定められた期間は薬を飲み続けることが重要です。
また、溶連菌感染症は、学校保健法により、感染のおそれがないと認められるまで出席停止の対象となり得る病気です。ちなみに、厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン(2012年改訂版)」では、登園の目安は「抗菌薬(抗生物質)内服後24~48時間経過していること」とされています。
溶連菌による感染症のピークは、冬と春~夏にかけての2回です。これからの季節、保育所や幼稚園での集団感染を防ぐためにも、もし子どもが溶連菌感染症と診断された場合には、登園のタイミングについても医師の判断をあおぐことが必要です。
監修:坂本 忍(医師)
溶連菌感染症は大人もかかる病気って知ってた?
2015年11月19日 [健康・病気]
友達の息子ちゃん(2歳2ヶ月)が夏に溶連菌にかかって大変だったって話を聞きました。
今年の始めに溶連菌が流行してるってニュースをちらっと聞いた気がするけど、溶連菌ってよく知らないって人が大半ですよね。子どもがかかる病気というイメージはなんとなくあるんですけどね。
よくよく調べてみると大人でも感染すると知りました。子育て中のパパママだけでなく、みんなが知っておくべきことかと思います。
今年また大流行したりして!?
1 溶連菌感染症の特徴
2 溶連菌感染症の症状
3 溶連菌感染症の治療方法
溶連菌感染症の特徴
溶連菌感染症の特徴をまとめてみました。
発症時の症状が風邪と似ている。
溶連菌(正式名はA群溶血性連鎖球菌)は合併症の原因になりやすい細菌。
発症時の症状が改善した2〜3週間後に検査することで完治しているかどうかを判断できる。
※症状がおさまったからといって自然治癒したと思うのはとても危険です。自己判断は禁物。必ず医師の診察を受けましょう。
溶連菌は感染力が強く、幼稚園や学校など集団生活の場での感染が多い。何度もなる人もいる。
冬に発症のピークを迎える。
★溶連菌感染症にかかる年齢
最もかかりやすい年齢は5~15歳と言われますが、何歳だろうと発症します。3歳以下の乳幼児は典型的な症状が出にくく比較的軽く済む場合が多いです。
★溶連菌感染症の感染源
溶連菌感染症は、既にかかっている人のくしゃみ、せき、つばなどによる飛沫感染と、もしくは排出された細菌が手などを介し口に入ることによる経口感染のどちらかです。
病気のなり始めである「急性期」は感染力が最も強く、国立感染症研究所は急性期の兄弟間での感染率は25%と報告しています。
感染は子どもから子どもへだけにとどまらず、抵抗力の低下した大人や妊婦に感染することもあります。
溶連菌にかかったら、とにかく学校や仕事はとにかく休みましょうね!
出典: 知って得する雑学情報
【感染症アラート・本格的な流行】伝染性紅斑(りんご病)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)など4つ
感染症・予防接種ナビ2015年11月17日10時47分
感染症・予防接種ナビでは、過去5年間の全国47都道府県の定点あたり報告数(国立感染症研究所IDWR週報)の値の95%に相当するパーセンタイル点を超える値を本格的な流行として、感染症アラート情報を発信しています。
今回は、2015年11月2日〜2015年11月8日の一週間で本格的な流行レベルにある感染症と都道府県です。
感染症を正しく知って、正しく予防しましょう。
本格的な流行となっている感染症と都道府県
◇北海道・東北
秋田県 伝染性紅斑(りんご病)
山形県 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
伝染性紅斑(りんご病)
◇関東
ありません
◇北陸・甲信・東海
静岡県 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
◇近畿
ありません
◇中国・四国
鳥取県 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
咽頭結膜熱
愛媛県 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
◇九州・沖縄
佐賀県 伝染性紅斑(りんご病)
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
熊本県 伝染性紅斑(りんご病)
大分県 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
伝染性紅斑(りんご病)
鹿児島県 伝染性紅斑(りんご病)
※感染症・予防接種ナビでは、過去5年間の全国47都道府県の定点あたり報告(国立感染症研究所IDWR週報)の値の95%に相当するパーセンタイル点を超える値を本格的な流行とし、本格的な流行となる前の90%〜95%に相当する値を流行注意、本格的な流行となった後の95%〜90%に相当する値を流行継続中と表記し、それ以下を3等分として流行の推移を色を分けて表記しています。
出典: dmenuニュース
溶連菌感染症 過去10年の同時期と比較して報告数最多!12月のピークに向かって今後さらに増加する可能性があります。
10月26日 09:21感染症・予防接種ナビ
溶連菌感染症 過去10年の同時期と比較して報告数最多!12月のピークに向かって今後さらに増加する可能性があります。
図.A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数年次別週別推移 2004年〜2015年第41週(10月5日〜10月11日)現在まで監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
(感染症・予防接種ナビ)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)の報告数は、第41週(2015年10月5日〜10月11日)の時点で、過去10年の同時期と比較して最多となっています。今後、例年通りの推移をとるとすれば、12月のピークに向かってさらに増加する可能性があり、注意が必要です。
喉の痛みと突然の発熱が同時におこり喉の奥がはれている場合は、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)を疑って、早めにかかりつけ医を受診しましょう。適切な治療を行わなかった場合、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こす可能性があります。
★症状
潜伏期は2〜5日ですが、潜伏期での感染性については明らかになっていません。発症する場合は突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしば嘔吐を伴います。咽頭壁は浮腫状で扁桃には浸出液を伴っています。軟口蓋に点状出血がみられることがあり、更には特徴的な苺(イチゴ)舌が認められる場合があります。この苺舌ですが、発症早期には舌は白苔で覆われており、その後白苔が剥離した後で苺舌がみられます。発熱開始後12〜24時間すると点状紅斑様、日焼け様の皮疹が出現して猩紅熱と呼ばれる病態を呈することがあります。針頭大の皮疹により、 皮膚が紙ヤスリ様の手触りとなる事が特徴的です。この場合、通常顔面には皮疹はなく、額と頬が紅潮し、口の周りのみ蒼白にみえる(口囲蒼白)と言われています。
★感染経路
主な感染経路は、発症者もしくは保菌者(特に鼻咽頭部に保菌している者)由来の飛沫による飛沫感染と濃厚な直接接触による接触感染です。物品を介した間接接触による感染は稀とされていますが、患者もしくは保菌者由来の口腔もしくは鼻腔由来の体液が明らかに付着している物品では注意が必要です。発症者に対しては、適切な抗菌薬による治療が開始されてから48時間が経過するまでは学校、幼稚園、保育園での集団生活は許可すべきではないとされています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)について、さらに詳しく見る▽
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2015/10/26
出典: gooニュース
出産前の検査必須!B群溶連菌(GBS)のリスクとは
2015/09/09
■B群溶連菌とは?
B群溶連菌とはB群溶血性連鎖球菌のことで、成人では約30%の人が腸の中に保菌している細菌です。膣の中にもみられる細菌で、普段は体への影響はほとんどありませんが、抵抗力が落ちたときに細菌性膣炎や膀胱炎の原因になることもあります。
■B群溶連菌に感染して出産する場合のリスク
普段は特に症状のないB群溶連菌ですが、妊娠中や出産時の赤ちゃんへの感染は注意しなければいけません。
妊娠中に胎内感染すると、卵膜に炎症を起こし前期破水や早産の原因になります。出産時に産道感染した場合は、約1%の赤ちゃんに命に関わる重症の新生児GBS感染症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
新生児GBS感染症は、最悪の場合は短時間で死亡することもある非常に恐ろしい病気です。呼吸困難や細菌性髄膜炎、肺炎、早発型敗血症などの原因となり、場合によっては聴力や視力を失ったり重い障害が残ったりすることもあります。
■B群溶連菌の検査・治療方法は?
出産時にB群溶連菌の赤ちゃんへの感染を防ぐためには、35~37週での検査が重要です。アメリカをはじめ多くの国では、新生児GBS感染症を防ぐために、すべての妊婦さんに検査が義務付けられていて、新生児GBS感染症の発症率は大幅に減少しています。B群溶連菌は一時的に保菌している場合も多いので、早く検査しすぎても出産時に保菌しているかどうかわからず、検査を受けるのが遅すぎると出産に間に合いません。必ず妊娠後期で検査しましょう。
検査では膣の入り口付近を綿棒でこすり、おりものをとって培養する方法で調べ、およそ20~30%の人が陽性になるといわれています。もし陽性の場合はペニシリン系の抗生物質を投与して治療したり、出産時に陣痛が始まった時点で抗生物質を点滴して赤ちゃんへの感染を防いだりという措置を取ります。陣痛が始まる前に破水してしまった場合も、感染を予防するための治療を行います。 このような対策をしても、ごくまれに赤ちゃんへ感染してしまうこともあると覚えておきましょう。
本記事は「イクシル」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
出典: マイナビニュース
抗生物質を飲んで熱が下がったら、いつから学校に行けるのか?A群溶連菌の検出頻度から
111人で治療後に検査
2015年8月28日
A群溶連菌はごくありふれた細菌で、急性扁桃炎などの感染症を起こしますが、多くの場合は抗菌薬の治療で完治します。子どもに感染したとき、治療によって細菌がいなくなる時期を調べる研究が行われました。
◆111人を治療し翌朝に検査
研究班は、A群溶連菌の感染が確かめられた111人の子どもについて、抗菌薬のアモキシシリンで治療し、翌朝にもう一度検査を行い、A群溶連菌がまだ見つかるかどうかを調べました。
◆91%では菌がいなくなっていた
次の結果が得られました。
2日目の朝に、111人の参加者のうち10人だけで、RADTの陽性反応が続いており、一晩ののど検体の培養によって確かめられた。A群溶連菌は、研究参加者の91%に対して(信頼区間86%-96%)、2日目ののどの検体からはRADTでも培養でも検出されなかった。
アモキシシリンを使った翌朝には、参加者の91%で、検査によってA群溶連菌が見つからなくなっていました。
研究班はこの結果から「『のどの溶連菌』の発症1日目の午後5時までにアモキシシリンで治療された子どもはすべて、解熱し症状が改善していれば、翌日には学校に出席してよい」と結論しています。
ほかの病原体の場合は別として、A群溶連菌の診断がつき、抗菌薬で症状が治まれば、あまり心配は要らないのかもしれません。ただし、この研究ではアモキシシリンの用量が50mg/kgで1回使用と、日本でよく処方される用量よりも多くを一度に使っていますので、抗菌薬の使い方によって結果が若干変わる可能性はあります。
なお、A群溶連菌はごくまれに壊死性軟部組織感染症という状態を引き起こす「人食いバクテリア」としても知られていますが、感染してもほとんどの場合はこの研究にあるように軽症で完治します。特に注意が必要な場合についてはこの記事をご覧ください。
「「人食いバクテリア」とは?医師が解説する症状・予防・感染対策まとめ」
http://medley.life/news/item/55d3cb98aed6eb8720cee0dc
出典: MEDLRY
乳幼児がなりやすい砂かぶれ様皮膚炎って何?【後編】気を付けたいポイント
2015/08/28
筆者:馬場直子関連テーマ:[心と体]
1歳をピークに0歳後半~4歳児に発症しやすい砂かぶれ様皮膚炎は、良性の疾患ですが、治るまでに約1か月かかるため、保護者も不安に思うようです。そこで、前編に引き続き、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長の馬場直子先生に、対応のポイントについて伺いました。
★病院に行き、症状が類似する皮膚疾患との鑑別を
前編でお話ししたように、砂かぶれ様皮膚炎は、熱もほとんど出ず、重症化しにくい、良性の疾患です。大流行するようなこともないために、一般的にあまり知られていないようです。だからこそ、経過観察をし、ほかの皮膚炎ときちんと鑑別するためにも、病院に行って、診断してもらうことをおすすめします。
初期症状などが似ている皮膚炎は3つあります。手足口病・川崎病・溶連菌感染症です。
・手足口病は、手のひら、足の裏に水疱(すいほう)ができます。症状が現れる部位が砂かぶれ様皮膚炎と似ていますが、手足口病はしっかりした大きさの水疱がぽつぽつとでき、また、水疱は口の中にもできます。一方、砂かぶれ様皮膚炎は、1~2ミリの細かい丘疹が密集してできるという違いがあります。
・川崎病は、手のひらや足の裏が真っ赤になって腫れて、最終的にずるっと皮がむけていくという特徴があります。その真っ赤になって腫れた状態が、砂かぶれ様皮膚炎と似ています。ただし、川崎病では発熱が頻発するという特徴があり、その点が砂かぶれ様皮膚炎とは大きく違う点です。高熱が続くので、全身状態が違います。
・溶連菌感染症は、かゆみを伴う赤い丘疹ができるという点で、砂かぶれ様皮膚炎と似ています。ただし、溶連菌感染症は手のひらと足の裏に限らず、全身にぶつぶつができます。また、のどの痛みや腫れの症状が出ること、発熱を伴うことが多く、そうした点で鑑別できます。
手足口病は、地域や時期によって流行が見られますが、砂かぶれ様皮膚炎は、特定の時期や地域で流行することが見られません。感染したとしても、不顕性感染の場合もあり、そのような子どもは大勢いると考えられます。そのため、予防という観点でできることはあまりないのが現状です。お子さまが普通に生活を送っていれば、ウイルスに感染する可能性はあり、また良性の疾患ですので、過度に心配することはありません。
★かゆみによるストレス軽減のために薬を
砂かぶれ様皮膚炎の対処療法として、ステロイド軟膏(なんこう)を塗ることを挙げましたが、小さなお子さまに塗ることに抵抗があるかたもいるようです。しかし、「かいちゃダメ」と言っても、小さな子どもには難しいものです。あまりにもかゆがり、ストレスがたまっているようであれば、薬を塗って、かゆみを抑えたほうが、子どもの精神的によいかと思います。
病院で診察を受け、ステロイド軟膏を処方されたのであれば、問題ありません。夜、お子さまが寝付いたら、薬を塗ってみてください。夜、寝付けないほどかゆいというのであれば、軟膏を丁寧に塗り込んで、余った部分をティッシュなどで拭き取るという方法ではどうでしょうか。しみこんだ薬は、なめても容易に取れず、口から薬が吸収されてしまうという心配も少ないと思います。また、ステロイド軟膏でなくても、ほかにかゆみを抑える塗り薬や、坑ヒスタミン剤の飲み薬でもよいでしょう。
また、保冷剤や冷やしておいた濡れタオルなどを当てて患部を冷やすと、かゆみを抑える効果があるので、試してみるのもおすすめです。
再発がほとんどないことからもわかるように、子どもが砂かぶれ様皮膚炎になったからといって、保護者が感染することもほとんどありません。また、不顕性感染のケースもあることから、お子さまが砂かぶれ様皮膚炎になったからといって、ほかの人との接触をまったく絶つ必要はありません。あまり神経質にならずに、いつもと同じように保育園や幼稚園での生活を送ってください。
出典: Benesse教育情報サイト
白い膿が出ることも! 皮膚と喉をやられる溶連菌に要注意
2015年04月23日
ビジネスパーソンが注意するべき“病気”について、専門家に解説をしてもらう連載。3月から4月にかけて、未就学児を持つ家庭を中心に発生した体調不良、「寒暖差の影響?」「疲れがたまった?」などと見守っていると、意外と症状が長引いて、実は特定の細菌に感染したというケースも出てきています。その中から、今回は「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」について、自治医科大学附属病院感染症科、ナビタスクリニック川崎 法月正太郎先生に解説してもらいます。
2014年12月~2015年1月にかけて、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」に罹患する人が例年に比べて多く見られました。現在も例年より多い傾向が続いています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎…とても長い病名のため、難しい病気のように思えますが、実は小児を中心に起こる細菌による咽頭炎の1つです。
この冬は例年より患者数が多かったことから(関連情報)、春から夏にかけても増える傾向のあるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、これからの季節も注意が必要です。
では一般的なかぜによる咽頭炎と、何が違うのでしょうか? どのように治療し、予防したらよいのでしょうか? 今回はA群溶血性レンサ球菌について解説していきます。なお、A群溶血性レンサ球菌、とっても長いので本稿では「溶連菌」と略します。
出典: 日経トレンディ
2015年04月23日
Q1 熱しやすく冷めやすいけど“人喰いバクテリア”にもなり得る!?
溶連菌の正式名称はA群溶血性レンサ球菌、またの名をStreptococcus pyogenesといいます。
病原性が高く、ヒトに対して強い攻撃を与えられるのですが、抗生物質で簡単に退治されてしまう細菌でもあります。ヒトに例えると、熱しやすく冷めやすいタイプ、自己主張は激しいけれども弱点を指摘されるとめっきり弱いタイプでしょうか。
攻撃する臓器は、皮膚と喉です。溶連菌感染症で皮膚に赤い発疹が伴うものは、溶連菌が分泌する発赤毒素(エリスロトキシン)という毒素によるもので、これは主に皮膚を攻撃し、ヒトの組織を痛めつけます。別名「人喰いバクテリア」とも呼ばれるもので、壊死性筋膜炎という非常に重篤な皮膚の感染症を引き起こすことがあります。これまで元気だった人にも突然発症する危険な病気です。できるだけ早く抗生物質を投与して、手術をしなければ命に関わります。
一方、喉に対しては死に至るほどの急激な反応は起こりません。エリスロトキシンの攻撃が弱いからです。咽頭炎を引き起こす溶連菌は人喰いバクテリアのようなことは起こしませんが、高熱や強い痛みを引き起こします。
溶連菌は「ペニシリンG」と呼ばれる最もクラシカルな抗生物質で、簡単に死滅させられます。
出典: 日経トレンディ
2015年04月23日
Q2 どんな症状が出ますか?他の咽頭炎と何が違う?
咽頭炎の原因微生物のほとんどは、ライノウイルス、コロナウイルスなどのウイルスです。ウイルスによる咽頭炎は、喉の痛みだけでなく、咳や鼻水、鼻づまりなどのいろんな症状が同時多発に出ることが特徴です。
一方、咽頭炎のうち溶連菌が原因のものは成人で10%、小児では15~30%とされています。細菌感染の特徴として、同時多発には症状が出ないという原則があります。溶連菌による咽頭炎は、38℃を超える高熱に加え、強い咽頭痛が出ます。首のリンパ節が腫れ、喉は赤くなり白い膿(うみ)がべったりくっつくこともあります。
溶連菌性咽頭炎に感染した筆者自身の写真。左右の扁桃腺(へんとうせん)が大きくなり白い膿が付着している(青矢印)
通常の咽頭炎であれば、緊急事態ではありません。
ただし、すぐに病院に行くべき咽頭炎もあります。それは喉の周囲に膿が作られてしまい、窒息しかけている状態のときです。「痛すぎて水すら飲み込めない」「横になると苦しい」「口が開けにくい」という症状が出たときにはすぐに病院に行くべきです。喉にできた膿は、気道を閉塞して窒息し、命の危険がある状態かもしれないからです。特にお子さんの場合には気を付けましょう。
出典: 日経トレンディ
2015年04月23日
Q3 コーラ色の尿が出たら危険!? 合併症の危険性は?
溶連菌感染後に別の病気を合併することがごくまれにあります。それが「リウマチ熱」と「溶連菌感染後 急性糸球体腎炎」です。どちらも溶連菌に感染したことによる免疫反応によって引き起こされる合併症です。
リウマチ熱は、先進国ではほとんど見られなくなった疾患です。溶連菌に感染して2~4週後に関節、心臓、皮膚、中枢神経系が侵されます。抗生物質を服用することで予防できます。しかし、現在の日本では非常にまれな疾患です。
溶連菌感染後 急性糸球体腎炎は、溶連菌感染の1~3週間後に起こる急性の腎炎です。コーラ色の尿、浮腫、高血圧などの症状が出現します。溶連菌感染後にこのような症状が出た場合にはすぐに病院を受診する必要があります。溶連菌感染後 急性糸球体腎炎は、残念ながら抗生物質を服用しても予防することはできないため、適切な治療を受けなければなりません。
Q4 溶連菌はかかるとすぐに分かるもの? 検査と治療法は?
溶連菌による咽頭炎は細菌であるため、抗生物質が効きます。
一方、ウイルスによる咽頭炎は抗生物質が効きません。そのため医師は、喉が痛い患者さんが来られた場合、原因が溶連菌なのかウイルスなのかを見極めます。症状や喉の診察から溶連菌が疑わしければ、喉を綿棒で拭い5分で診断できる検査キットなどにより診断を確定させます。
ウイルス性の咽頭炎であれば、痛み止めなどで症状を緩和させます。2~3日程度で症状は改善するはずです。溶連菌性咽頭炎であれば、抗生物質が効果を示します。症状が良くなったとしても10日間は服用を継続し、リウマチ熱を予防します。
出典: 日経トレンディ
大人も要注意! 「溶連菌感染症」の不気味な大流行
プレジデントオンライン
2015年3月15日 11時15分 (2015年11月16日 16時21分 更新)
■風邪症状に似た「溶連菌感染症」が大流行の兆し
のどの痛み、発熱などの症状が出る「溶連菌感染症」の患者数が過去10年間で最高に達し、大流行の兆しをみせている。聞き慣れない病気だと思う人もいるかもしれないが、水ぼうそうやおたふく風邪と同様、子供がよくかかる病気の一つで、何度もなる人もいる。例年、患者が増えるのは、冬季、そして春から初夏にかけてだ。
原因は「A群溶血性レンサ球菌」という細菌への感染で、咽頭炎、扁桃炎、しょう紅熱などを引き起こす。紅い発疹を伴うしょう紅熱は、昔は命を奪う怖い病気として恐れられ、患者が隔離されていた伝染病だ。溶連菌感染症の典型的な症状は、のどの痛み、発熱、イチゴ舌(舌に発疹が出てイチゴのようになる)で、全身倦怠感、嘔吐、手足に発疹が出たり、発熱や発疹が治まってから手足の皮がむけたりすることがある。3歳以下の乳幼児では、典型的な症状が出にくく比較的軽く済む場合が多いという。
溶連菌感染症かどうかは、医療機関でA群溶血性連鎖球菌迅速診断キットを用いれば数分間で診断できる。インフルエンザの迅速診断キットは鼻の粘膜をぬぐうが、溶連菌はのどの赤く腫れた部分を綿棒などでのどをこすって培養する。患者数が増えたのは、迅速キットが普及し、ほとんどの医療機関で「溶連菌感染症」と簡単に診断できるようになったためとの説もある。子供の頃、「扁桃腺が腫れているね」と医師によく言われたが、ひょっとしたら溶連菌感染症だったのかもしれない。
治療は抗生物質の服用が中心だ。一般的には、薬を飲み始めて1~2日で熱は下がり、のどの腫れや痛みも治まる。のどが痛いときは、辛い、熱い、すっぱい、冷たいなど刺激の強い食べ物は避けたほうがよい。のどや舌が痛くて食欲が落ちているときには、脱水症にならないよう注意しよう。
重要なのは、医師の指示通り抗生物質を1週間から10日間、服用し続けること。自覚症状がなくなったからいって抗生物質を飲むのをやめてしまうと、心臓弁膜症を起こす恐れのあるリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった続発症(合併症)になる恐れがあるからだ。
■「人食いバクテリア」劇症化にも注意!
急性糸球体腎炎とは、溶連菌感染症後10日~4週間後に発症しやすい病気で、顔やまぶた、足のむくみ、血尿、高血圧などの症状が出る。溶連菌感染症が治った後、尿検査をするのは腎炎になっていないかチェックするためだ。とはいえ、10日間抗生物質を飲み続けるのは大人でも嫌なもの。
息子たちが保育時園児だったときに溶連菌感染症になったことがあるが、親も忙しい中、子供に10日間薬を飲ませるのは結構厄介だった。
子供に多い病気ではあるものの、決して小児特有の病気ではなく大人にもうつる。身近にも、1人の子が溶連菌感染症で休んだと思ったら、兄弟、両親、祖父母まで全員に感染した家があった。ワクチンはなく、予防は手洗い、うがい、マスク、コップやタオルの供用を避けるといった一般的な感染症予防法が基本だ。家庭の中で感染を避けるのはなかなか難しく、特に兄弟間の感染率は25%とされる。
ただ、溶連菌感染症自体は、前述のように治療法と合併症を予防する方法が確立されており恐れる必要はない。怖いのは、同じA群溶血性レンサ球菌が傷口やのどなどから血液中に入り劇症化したときだ。「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の初期症状は手足の痛みと腫れ、発熱で、気づいたときには手足の壊死、多臓器不全が進んで手遅れになる場合もある。発病後数十時間でショック状態を起こして約30%もの人が亡くなることから、「人食いバクテリア」とも呼ばれる病気だ。
国立感染症研究所によると、昨年は患者数が調査開始(1999年)以来最も多い273人に上り、今年も3月1日までに全国で90人の発症が報告されている。発症はまれで、すぐに抗菌薬を投与して壊死した部分を切除すれば治る可能性はあるとはいえ、なぜ劇症化するか、また、なぜ増加しているかは分かっていないのが不気味なところ。
特定の遺伝子の型を持つ溶血性レンサ球菌が劇症化することまでは解明されつつあるものの病気の進行を止めるのが難しい部分もあり、持病のない元気な人でもこの病気で命を落とす危険性があるのだ。手足のキズが化膿して発熱するなど、おかしいと思ったらすぐに医療機関を受診してみよう。一般的な溶連菌感染症も早めに小児科や内科を受診すれば重症化や合併症の発症を避けられる。
医療ジャーナリスト 福島安紀=文
出典: exciteニュース
溶連菌が流行中!知っておきたい症状や予防策
2015年3月10日
子供が集団生活を始めると、かかりやすい病気の一つに「溶連菌」があります。例年、春から夏にかけて、と冬に2回、流行のピークがありますが、2015年に入ってからは前年を上回るペースで患者が増加しています。
流行のレベルで「警報」を出す自治体も増えていることから、今回は医療・ヘルスケアQ&Aサイト『なるカラ』で回答している看護師さんに、溶連菌について詳しく教えてもらいました。流行中の今だからこそ病気の特徴や予防法について知り、感染防止に努めましょう。
■■溶連菌ってどんな病気? 症状は?
溶連菌感染症は「A群β溶血性連鎖球菌」の感染によって起きる病気です。鼻汁や唾液などの飛沫や接触で感染するため、家庭内や集団生活の場でうつりやすいと言われています。一般的には急性咽頭炎や急性扁桃炎などを引き起こし、のどの痛みや発熱といった症状が表れます。また、舌の表面にぶつぶつができる「いちご舌」も典型的な特徴です。
感染しているかどうかは、のどについた細菌の有無で診断します。治療は抗生物質の服用で行い、飲み始めると2~3日で症状の治まるケースが多いようです。しかし、決められた期間、抗生物質を飲みきらないとリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こすこともあります。自己判断で服用をやめないように注意しましょう。
■■溶連菌は子供の病気なの?
溶連菌感染症は主に子供がかかる病気ですが、大人でも発症することがあります。ただし、ほぼすべての大人は抗体を持っていると言われ、感染しても軽症で済むケースがほとんどです。しかし中には重症化する人もいますので注意しましょう。特に高齢者や妊婦さんに免疫力の低下が見られると、感染しやすいので注意が必要です。 また、溶連菌感染症は風邪と似たような症状で見逃されやすいので、周囲で流行していたり、溶連菌特有の症状が見られた場合は早めに医療機関を受診しましょう。
■■家族が感染!そのときどうする?
溶連菌感染症は、患者の咳やくしゃみなど飛沫感染によって広がります。地域で流行が見られるときはマスクの着用や手洗い、うがいの徹底などで予防しましょう。 家族の中で感染者が出たときは、ほかの家族も抗生物質を内服すると予防できることがあります。家庭内での感染が多いため、家の中でもマスクを着用し、食器の共用などをしないようにするのがポイントです。また、まだ症状が出ていない家族も念のためマスクを着用して外出し、周囲へ感染を広げないようにしましょう。
風邪と似たような症状で、気づくのに遅れることもある溶連菌感染症。かかると、のどの痛みで食事ができなくなることもあり、子供にとってはつらい病気です。住んでいる地域の流行状況を確認し、子供に典型的な症状が見られたら早めに小児科を受診しましょう。
出典: マイナビニュース
子どもの溶連菌感染症。原因、症状、出席停止について|小児科医コラム
2015年1月5日
★溶連菌(ようれんきん)について
学童期の子どもが感染しやすい溶連菌。主にのどや扁桃腺の炎症を起こし、発熱、のどの痛み、体の発疹などの症状が出ます。飛沫感染(ひまつかんせん)をし、多くの地域で出席停止として扱われる病気です。
365日年中無休で診療をする小児科クリニック「キャップスクリニック」では、小児科受診前に保護者の皆さんに知ってほしい病気と健康の知識として、以下のように説明をしています。
溶連菌を治療して子連れでおでかけ
http://weheartit.com/
溶連菌とは、溶血性連鎖球菌という細菌に感染していることを指します。
主にのどや扁桃腺の炎症を起こし、発熱、のどの痛み、体の発疹などを起こします。
唾液が飛んで、口に入ってくることで伝染します(飛沫感染)。
重篤な合併症であるリウマチ熱を予防するため10日間抗生剤を飲む必要があります。
抗生剤を開始後24時間経過し、全身の状態がよければ、登校・登園できます。
感染後1~2週間して急性糸球体腎炎を起こすことが稀にあります。
この腎炎はからだのむくみやおしっこがでない、尿の色が茶色くなるなどの強い症状を示し、検尿で発見できるものではありません。つまり溶連菌による急性腎炎を発見する目的での検尿は必要ありません。
出典: cozre
溶連菌感染症 過去5年の同時期と比較して最多の患者数
2014年12月12日 17:37感染症・予防接種ナビ
溶連菌感染症 過去5年の同時期と比較して最多の患者数
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行のようす 情報元:IDWR2014年第48週(2014年11月24日〜2014年11月30日)
(感染症・予防接種ナビ)
国立感染症研究所によると、第47週(11月17日〜11月23日)のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたりの報告数は、過去5年の同時期と比較して最多の患者数となっています。
最新の48週(2014年11月24日〜2014年11月30日)のデータによると、都道府県別の上位は、島根県、北海道、福岡県、山形県、岩手県の順です。
感染症・予防接種ナビで、過去5年間の全国47都道府県の定点あたり報告数の値の95%に相当するパーセンタイル点を超える値を「本格的な流行」とし、本格的な流行となる前の90%〜95%に相当する値を「流行注意」、本格的な流行となった後の95%〜90%に相当する値を「流行継続中」とした場合、それに該当するエリアは次のようになります。
●本格的な流行エリア…島根県、北海道、福岡県
●流行継続中エリア…岩手県、新潟県
●流行注意エリア…山形県、鹿児島県、埼玉県、東京都
★症状
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)の症状は、潜伏期間は2〜5日であり、突然の発熱、咽頭痛、全身倦怠感によって発症し、しばしば嘔吐を伴います。通常発熱は3〜5日以内に下がり、主な症状は1週間以内に消失する予後良好の疾患ですが、溶連菌が産生する毒素に免疫のない場合は猩紅熱(しょうこうねつ:溶連菌の産生する毒素で全身の皮膚に赤い発疹が現れるのが特徴)に発展する場合があります。
★治療
治療として抗菌薬の投与が行われます。ペニシリン系が第一選択ですが、ペニシリンにアレルギーがある場合にはマクロライド系等の他の抗菌薬が用いられています。リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を予防するために、少なくとも10日間は確実に投与することが必要です。
★予防法
予防法としては、患者との濃厚接触を避けることが最も重要です。また、マスクを用いた咳エチケット(咳やくしゃみを発する者が周囲への感染予防のためにマスクを着用すること)や手洗いなどの一般的な予防法も効果が期待できます。
感染経路は、主にヒトからヒトへの飛沫感染ですが、接触感染もあります。
情報元:IDWR2014年第48週(2014年11月24日〜2014年11月30日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2014/12/12
出典: gooニュース
流行ってるから気を付けて!風邪と勘違いしやすい「溶連菌感染症」とは
2014/11/18 19:30
発熱、頭痛、のどの痛み……、このような一見風邪とまちがえやすい症状の感染症が、今年になって増加しているのをご存知でしょうか?
その感染症とは、“溶連菌感染症”。この溶連菌感染症の“溶連菌”は、正式には“A群溶血性レンサ球菌”といいます。国立感染症研究所のデータによれば、10月27日~11月2日までの溶連菌感染症の報告患者数は5,973人、定点当たり報告数は1.91で、2週連続で増加しており、過去5年間の同時期と比べてかなり高い数字になっています。
初夏と冬に、おもに子どもの間で流行する病気ですが、例年よりも流行している今年は、大人も含めて特に注意が必要です。
今回は、子どものための医学事典『キッズ・メディカ安心百科 子ども医学館』(小学館)を参考に、溶連菌感染症の特徴と注意点についてお伝えします。
■溶連菌感染症の症状とは?
溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌の感染で発症する病気です。のどの痛みが強く、多くの場合は発熱をともないます。発熱してから、赤く細かい発疹が首や胸のあたりから全身に広がることもあります。
“イチゴ舌”という症状が出るのも特徴の1つ。舌をおおっている舌苔がはがれてイチゴのようなブツブツした赤い舌になります。また、回復期になってから、指などの皮がむけることもあります。
■診断と治療法
医療機関でこの病気かどうか診断してもらう場合、溶連菌迅速診断キットを使って検査してもらうことができます。綿棒でのどの菌を採取してから、15分くらいで溶連菌感染症かどうかがわかります。
溶連菌感染症であることがはっきりした場合には、おもにペニシリン系の抗生物質を10日〜2週間くらい服用して治療します。
■薬を飲み切らないと再燃の恐れも
この抗生物質の服用ですが、飲み始めて1日くらいで熱が下がって、病状が回復に向かうので、その後はつい服用を忘れてしまったり、やめてしまったりということが起こりがち。ですが、元気になったからといって、服用を途中でやめるのは厳禁。菌が体内に少しでも残っていると、病気が再燃し、また発熱する恐れがあります。
さらに、腎炎やリウマチ熱といった合併症を起こしやすい病気である点にも注意が必要。発病の3週間くらい後に尿検査をするように、医師から指示されることがありますが、これは腎炎にかかっていないかどうかを調べるものです。病状がおさまってからも、必ず医師の指示に従いましょう。
以上、流行中の溶連菌感染症の特徴と注意点についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
子どもも大人も感染する危険があります。風邪にしてはのどが痛すぎる、熱が下がらない、といった症状がある場合は、早めに医療機関で診察を受けてくださいね。
出典: ウーリス
この冬「溶連菌感染症」大流行の兆し!風邪と思っていると悪化して入院
2014/11/18 15:03
<この冬注意が必要 溶連菌>風邪によく似た症状だが、油断すると悪化して入院しなければならないほど重症化する「溶連菌感染症」が大流行の兆しだ。東京都健康安全センターの関なおみ医師が警告する。「ピークは冬の12月ですが、今年(2014年)は8月から増え始めていて、過去11年間で最も多い発症です。咳、くしゃみ、会話での飛沫感染ですので集団生活の中で広がり、子どもに多いのですが親御さんにもうつります」
高熱、のどの痛み、発疹に注意!
【症状】
高熱が2~3日続く。のどが腫れ、物を飲み込むと強い痛みがある。小児科の関義英医師が言う。「扁桃腺の表面に白いコケのようなものが出る場合があります。また、舌の表面にイチゴのようなブツブツが出ることもあります」
のどの粘膜を取って検査するが、5分で陽性か陰性かが分かるので、医者にかかれば普通の風邪とすぐ見分けがつく。抗生物質投与を5日から10日続ければ熱が下がって治る。
【悪化】
抗生物質を処方されて治ったと思って薬を止めると、体内に残った菌が再び増殖して発熱する。「悪化すると尿が出なくなったり、血圧が急上昇して腎臓の急性糸球体腎炎で入院することになります。溶連菌感染症の薬は必ず最後まで飲みきってください」(関義英医師)
視聴者からのFAXでも悪化した例があった。「油断して薬を途中で止めて3週間目に足が象のようにむくみ、顏がパンパンに腫れて、即入院になりました。大変でした」
【予防】
三輪秀香アナ「手洗いとうがい、発熱者がいればマスクは家の中でも付けて、患者さんは別の部屋での寝起きが賢明でしょうね」
出典: J-キャスト
家族が溶連菌に感染したら同居家族も外出を控えるべき?
2014年11月25日 15時00分
家族が溶連菌に感染したら同居家族も外出を控えるべき?
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家族が溶連菌に感染したら同居家族も外出を控えるべき?
子供が感染しやすいといわれている溶連菌。お子さんが感染してしまった場合、同居家族も外出を控えるべきなのか、また、大人にも感染するのかと悩むママから相談がありました。看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。
ママからの相談:「溶連菌は大人も感染しますか。また家族が感染したら同居家族も外出を控えるべきでしょうか?」
『保育園に通う5歳の子供がいます。ママ友に、子供が溶連菌感染症にかかっているのでしばらくは外出させられないと言われました。この病気は大人にもうつりますか?ママ友とはよく会っているのですが、同居の家族も外出や出社は控えないといけないのでしょうか?(30代、女性)』
★溶連菌は大人も感染します
溶連菌は飛沫感染し、大人にも感染する病気であると教えてくれました。
『溶連菌感染症は飛沫感染、くしゃみやせき、話しているときに唾が飛んだりして感染します。ですから、感染症にかかっている人との接触は避けたほうが良いでしょう。大人にもうつりますし、家族内に感染した方がいれば、繰り返し感染することもあります。治療は抗生物質で菌を消滅させることです。症状は、発熱やのどの痛み、身体や口の中に小さな発疹ができます。(看護師)』
★家族が感染しても、自分自身に症状がなければ外出しても大丈夫です。
家族が感染していても、自分自身に症状がなければ外出しても問題ありません。しかし、自分が感染している可能性を念頭におき、マスクを着けて外出すると良いとのアドバイスがありました。
『お友達のお母様に感染していなければ、お会いしていても問題はないと考えます。ただし、症状が人によって違う場合や、風邪と間違われることが多いので注意すると良いでしょう。もしお子様が溶連菌に感染をしても、ご家族に感染していなければ外出しても大丈夫ですが、2日から5日の潜伏期間は何らかの症状に注意して生活すると良いでしょう。(一般内科看護師)』
『お子さんが溶連菌に感染している場合、お母さんもすでに感染している可能性がゼロではありません。自身で手洗いやうがいを徹底し、予防に努めましょう。同居の家族が外出を控える必要はありません。しかし、お子さんが感染してしまった場合には、自分が感染しているかもしれないという考えを念頭に置いて、飛沫感染を防ぐために外出の際にはマスクの着用がのぞましいです。(一般内科看護師)』
溶連菌の症状は風邪と間違われることもあるそうです。家族が感染している場合、同居家族まで外出を控える必要はありませんが、自身も感染している可能性を念頭に置き、外出時はマスクを着用するなどの配慮が必要なようです。
出典: アメーバニュース
「溶連菌」感染症患者増加 手洗いなど徹底を
2014年10月23日 (木)
子どもを中心に高熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌」による感染症の患者が、この時期としては過去11年間で最も多くなっていることから、小児科医などは手洗いやうがいを徹底するなど注意を呼びかけています。
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」、いわゆる「溶連菌」による感染症は幼児から小学生ぐらいの子どもがかかりやすく、突然の高熱やのどの痛みなど症状が出て、まれに腎炎などの合併症を引き起こすこともあります。
国立感染症研究所によりますと、今月12日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関で、新たに溶連菌による感染症と診断された患者は3996人で、1医療機関当たりの患者数は、この時期として過去11年間で最も多くなっています。
患者はことし8月下旬からおもに西日本で増え始め、今月には北海道や岩手県などのほか、東京都や埼玉県などの首都圏でも増え全国的な広がりを見せています。
このうち、さいたま市の小児科医院でも溶連菌による感染症の患者が訪れ始めています。
峯眞人医師は「例年に比べて、ことしは感染者が多い印象だ。溶連菌は飛まつ感染するので、疑いがある場合はすぐに医療機関を受診して感染の拡大を防いでほしい」と話しています。
小児科医などは冬にかけてさらに患者が増えるおそれがあることから、手洗いやうがいを徹底するよう呼びかけています。
出典: NHK Online